事業所紹介【就労移行支援事業所 ハンドシェイク】
今回は、東京都町田市にて就労移行支援事業所「ハンドシェイク」を運営されている株式会社プレザントライフのサービス管理責任者の井坂様にお話しを伺いました。
事業所紹介シート_ハンドシェイク
※事業所風景
事業所について教えていただけますでしょうか
障害種別は問わず、どなたでもご利用いただけます。
運営母体が鍼灸整骨院である為、プログラムの一環として、“整体”を選択することもできます。整体を通して、 1 対 1 のコミュニケーションスキルや 0 から学ぶ力、セルフケアを学び、様々な職域へ活かしていただけるスキルを身に付けていただ ければと考えています。
グループワークを多く取り入れており、他者の考えを通して自己理解が深まるのではないかと考えております。
プログラム作成では、スタッフ皆で利用者様に合った内容を考え、また利用者様からの声を基に作成させていただいております。
■ 事業所を始めたきっかけを教えていただけますでしょうか
代表のお父様が障害をお持ちであり、もともと都内近郊で複数の整骨院を運営し、長年携われています。そこで学んだ “整骨”の知識や技術を何か活かすことはできないかというところから就労移行支援事業所を立ち上げました。
※訓練の一つとして整体を取り入れています
■ コロナ禍で運営を進めている中で大変な事などはございますでしょうか
普段プログラムで取り組んできたことをさらに実践してみることで、新たな気づきとなりご自身の理解へと繋がると考えております が、コロナの影響 によりプログラムのひとつである調理や外部イベントへの参加が中止となってしまったこと はとても残念でした。
しかしその中でも、ハローワークなど他機関と連携を取り、情報共有させていただきながら利用者様の希望に沿ってお手伝いをさせていただいております。
■ 利用者に対して心掛けていることや苦慮している部分はございますでしょうか
利用者様の表情や行動、言動の背景をしっかり考えるようにし、対話を大切にしております。
利用者様の希望に沿ってお手伝いをさせていただけるように、おひとりおひとりの生活状況からも関わりを持たせ ていただき、病名でその方を見ないようにしています。利用者様の思いや意図をしっかり組み取れるように、積極的にコミュニケーションをとるように意識しております。
■ 今後の目標を教えていただけますでしょうか。
就労移行を利用される方は、 “就職したい”という目標のもとの利用ではありますが、おひとりおひとりに寄り添い、皆様に合ったお手伝いをさせていただけるよう、また 、数ある就労移行支援事業所の中から、ハンドシェイクを利用したい!と思っていただける事業所となれるように、スタッフ一同努力してまいります。
※スタッフの皆様
亀山理事から事業所へメッセージ
多様な障害者の方々に整体等を中心に個々の特性を見出だし就労に結びつける事は容易ではないと思いますがコミュニケーションの方法論等、多様な支援方法論を蓄積し就労支援されています。コミュニケーションで「断り方」も踏まえられており、介護教員時代、ややもすると学生は「受容」を全て許容してしまいがちです。「断り方」まで学ばず本人の意思尊重として理解しがちです。ハンドシェイクさんから貴重な学びを頂きました。
取材日:2021年4月15日
取材場所:事業所内にて