今回は、茨城県水戸市にて就労継続支援A型と就労移行支援の複合施設「アドバンスマリーン」を運営しているマーリン就労支援サービス合同会社の
サービス管理責任者の箕輪（ミノワ）様とスタッフの槇（マキ）様にお話しを伺いました。

※事業所内観※

■ 事業所の特徴を教えていただけますか？

箕輪様：当事業所はITに特化した障がい者支援を目的とした就労継続支援A型と就労移行支援の複合事業所「アドバンスマリーン」を運営しています。
A型の利用者にはシステム開発やパンフレットの制作などを納期内で完成させることで最低賃金よりも高い賃金を出せるような仕組みにしています。
就労移行の利用者は引きこもりの方やうつ病の方を対象とし、ITスキル習得訓練、生活習慣社会参加、人間関係の構築をフォローし、
得意分野のスキルを伸ばしながら、ライセンス（MOS資格等）の取得をすることで一般就労を目指すようにしています。
また、資格取得にかかった費用については事業所側で一部を補助することも考えております。

■ 事業所を始めるきっかけを教えていただけますか？

箕輪様：当事業所の代表がハンデを持っている方が低賃金で軽作業や掃除をさせるような働き方はおかしいと思い、
利用者が高賃金を得ることが出来るにはどのようなサービスの提供が良いかと色々と模索していた時、知り合いを通じ宮崎県に本社あるガルヒ就労支援サービス株式会社に出会いました。
その会社ではITを通じて利用者に対し高賃金の提供や資格取得をサポートしている様子を見て、
これなら自分の考えに合ったサービスの提供方法であると感じ、新しく会社を設立し今年の7月1日に事業所をスタートしています。

※職場風景※

■ 運営している中で心がけていることはありますか？

箕輪様：7月1日にスタートした事業所は水戸駅の近くにあるので、まずは一人でも多くの人に事業所の特徴をアピールしています。
IT特化という特徴に対して利用しづらいのかな？などのネガティブなイメージがあるのかなと考えてしまうことがありました。
ただ、体験された方のお話を聞いてみると「楽しかった」「また利用したい」とのお声をいただき喜んで帰られたのが印象的でしたので、
スタッフ全員で色んな方と繋がっていきながら少しずつ地域の方に知っていただけるように心がけています。

■ 今後の目標や会員の皆様へメッセージがあれば教えてください。

槇様：ここのスローガンは「高賃金な就労を一般就労で目指していく」です。スローガンを元に利用者さんがパソコンを使った資格を取得し、
一人でも多くの利用者さんを一般就労へ送り出すことを目標としています。
箕輪様：茨城では引きこもりや複雑なケースを抱えている人や家庭が多くなっています。
そのような環境下にいる人に対して外部との接触を増やし、当事業所のようなサービスを利用していただきたいと考えています。
「働く」をきっかけに親（家族・家庭）からの生活的、経済的、精神的、社会的な自立の手助けになるような事業所にしていきたいと思っています。

※事業所のパンフレット※

取材日：2023年8月17日

取材場所：オンライン