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事業所紹介【共同生活援助 グループホームさくら】

今回は、茨城県常総市にて共同生活援助事業所「グループホームさくら」を運営している株式会社SALUSの貴志(キシ)様にお話しを伺いました。


※グループホーム外観※

■ 事業所を始めるきっかけを教えていただけますでしょうか?
私(貴志様)自身、看護師として5年、パーソナルトレーナーとして3年、高齢者や障害を持たれている方と共に福祉について学び、様々な経験を積んできました。
そのような経験をするにつれ、自分自身でもっとお役に立てることがあるのではないか、もっとそのような方々の環境を改善出来ることがあるのではないかという思いが強くなってきました。
その想いを形にしたいと決心し、この度、障がいを持たれている方にとって、より充実した生き方を実現できるような環境を作りたくてグループホームをスタートしました。

■ 事業所の特徴を教えていただけますでしょうか?
一軒家を改装し、よくある男性棟、女性棟ではなく、男女混合の定員6名の施設しました。1Fを男性に、2Fを女性に利用していただく予定です。
また、大きな庭もあるので、ガーデニングなどを通じてスタッフとのコミュニケーションの円滑化を図り、時にはBBQなどのイベントを行い利用者・家族同士の交流も進めて、
まさに同じ軒で過ごす「家族」になれるようにしたいと考えています。
なお、個々のプライベートを確保するため、全室鍵管理をするなど管理体制を強化し、トラブルの未然防止にも努めています。
また、バックアップ施設のサービス管理責任者と連携を取っているのも施設の強みになります。

■ 今抱えている問題点を教えていただけますでしょうか?
令和3年10月にオープンしましたが、サービス管理責任者がご家庭の事情で急遽退職する運びになり、現在はサービス管理責任者がいない状況です。
当施設を利用したいというお問合せや体験入居もしているのですが、本入居をお断りしています。理由として、利用者への支援をより充実させるためだけではなく、
ホームのある地域との連携や、近隣施設との信頼関係の構築のための体制がまだ不十分と考えたためです。
より良いグループホームにするためにも、周辺地域や近隣施設とのするための体制が不可欠で、
そのためも同じ想いを持ったサービス管理責任者が必須と考え、今はお断りせざるを得ない状況です。
グループホームの「ホーム」とは、「家」ではありますが、利用者にはただの家ではなく、「ホームタウン」つまり周辺地域も含めて自身のホームにして欲しいと考えています。


※グループホーム内観※

■ 今後の目標を教えていただけますでしょうか?
施設運営を軌道に乗せることが一番ですが、福祉の世界をもっとオープンにしたいという大きな目標があります。
例で挙げると、学校に通って看護師資格を取得する学生に対して、障がい福祉施設に関わる機会を増やしたいと思っています。
そのために施設側から学生や学校に対して発信し、受け入れ体制を作ることで学生の方からも積極的に関われる環境を整えたいです。

■ 何かメッセージがあればお願いできますか?
トレーナーとして働いていた時に印象的な利用者さんがいました。精神疾患を抱えている方で、最初は自宅から出るのも、トレーニングするのも嫌々でした。
地道なトレーニングの積み重ねで、生活や体型に少しずつ変化がみえて来たところ、積極的に外出やトレーニングを行うようになりました。
看護師時代は、患者さんに何かあればすぐ薬で改善を図っていました。勿論、服用することも間違いではないと思います。
ただ、その前に出来ることはたくさんあり、どんな人でも変わっていけるんだと実感しました。
障がいをお持ちの方は増えておりますし、地域や社会の理解もまだまだ追いついていないと思っています。
もっと社会全体で理解を深め、相互に生きやすい社会を創るためにも地域との連携を積極的に図りつつ、情報の発信を続けたいと考えています。
また、私自身も看護師としての「病める時」のサポート、パーソナルトレーナーの経験を活かした「健やかなる時」の更なる後押しが出来るよう努力したいと思います。

亀山理事から事業所へメッセージ
千葉大学の教育学の著名な城丸章夫先生は「援助とは本人の要求をその通りケアを実践する事であり、指導とは本人にこうしてみてはどうですか!?と提案し、拒否されたらそれを認める事であり、管理とは本人の要求を認めない対応」と指摘されています。貴志様が培った看護の道での経験を活かして、目標・理念の実現に向けた様々な取り組みを期待します。

取材日:2021年12月21日

取材場所:オンライン

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