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事業所紹介【共同生活援助 イージーホーム】

今回は、神奈川県相模原市にて共同生活援助事業所「イージーホーム」を運営しているエバーグリーンレジデンシー合同会社の下居(オリイ)様とサービス管理責任者の斉藤(サイトウ)様にお話しを伺いました。


※グループホーム外観※

■ 事業所を始めるきっかけを教えていただけますでしょうか?

下居様: アパート経営を行っていたのですが、アパートのように生活する建物だけではなく、生活そのものをお手伝いしたいと思っていました。
ニュースや新聞記事などで、障がい者の住まいが足りないことを目にした時に自分の想いが形にできると考え、4年前にスタートしました。
福祉経験がない状態でスタートし、色々とありましたが、4名定員の施設を5箇所運営するまでに至りました。

■ 事業所の特徴を教えていただけますでしょうか?

下居様:施設の定員が4名なので、小人数でアットホームな雰囲気で過ごすことができます。利用者さんの能力に応じて自立度を高める働きかけを行っているのが支援の特徴です。
例をあげると共同生活の中に役割を持ってもらうようにしており、施設のゴミ出しや掃除など障がいの度合いに応じてご自身で出来る範囲で行ってもらいます。
利用者さんのサポートを職員が行わなくても自分たちでできるよう自立に向けた訓練を行っています。利用者さんは知的障害の方が多く、年齢は20代~50代、区分2~5と幅広い方がご利用されています。

■ オープン後は順調でしたか?

下居様:オープン当初は自分がイメージしていた事を利用者さんへ福祉サービスとして提供したのですが、利用者さんをおもてなしすぎてしまい、
職員が何でも支援してくれるのが当然の環境になっていたことが良くないことに気づきました。
その反省を踏まえて、出来ることは自分で行うという事を利用者さんにお伝えし、能力を最大限に発揮していただくような支援のスタイルに変更しました。
最初は支援の方向性が変わった事に対して、利用者さんは戸惑う事や受け入れることが出来ずに施設を退所した方もいらっしゃいました。
それでも今のやり方を伝え続けたことによって、利用者さんの理解を得ることができ、定着につながり、結果として利用者さんの増加につながったと考えています。

■ 運営している中で心がけていることはありますか?

下居様:支援の方向性を統一するために、マニュアルの作成を行いました。マニュアルを元に新しく入ったスタッフに教育することで支援が均一にできるようになりました。
後は事業所やご家族との連携を大事にしています。グループホーム内での様子を見るだけではなく、サービス管理責任者が利用者さんの職場まで脚を運んで、現場の方とコミュニケーションをとっています。
職場の様子を見ることで、グループホームでは見せない利用者さんの一面を伺うができるので、生活面での目標設定も立てやすいと実感しています。

斉藤様:障がいがあるからといって利用者さんの事を決めつけないようにしています。知的障害だからしょうがいではなく、
コミュニケーションを取りながら一人ひとりの利用者さんにあった支援を提供できるように心掛けています。


※グループホーム外観※ 下居様(右)と斉藤様(左)

■ 今後の目標を教えていただけますでしょうか?

下居様:障がい者と高齢者が同じ空間にいる共生型施設の必要性を感じています。自分のことは自分で、自分たちのことは自分たちでという自助共助まで考え方を広げることで、
共生型施設で高齢者の食事を障がい者が作るような、助け合い・支え合いの枠組みを作れないかと考えています。
社会的にハンデがある方でも、人のためにできることはあると思っていますし、その場所を提供できるようにしていきたいと思っています。

斉藤様:ハンデがあって当施設を利用されていますが、我々の想いや支援に対して利用者さんと真剣に向き合っていると利用者さんが応えてくれると感じています。
利用者さんの正直で純粋な気持ちを伸ばして、その気持ちを尊重しながら支援に関わっていきたいです。
そのために必要なのは利用者さんとのコミュニケーションが一番であると思っていますし、その考えを大事にして一人でも多くの利用者さんの支援をしていきたいと思います。

取材日:2022年2月7日

取材場所:オンライン

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