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~私達は共生社会を目指します!~ 事業所紹介【共生型サービス事業所 サポートセンターいきいき】

今回は、茨城県行方市にて共生型サービス事業所「サポートセンターいきいき」のサービス管理責任者である箕輪様にお話しを伺いました。

事業所紹介シート_サポートセンターいきいき

 

■ 事業所について教えていただけますでしょうか
運営する法人が高齢者福祉をメインとする社会福祉法人である事から、当初は認知症と高次脳機能障害の方を対象として定員20名の通所介護としてスタートしました。
その後、サービス管理責任者を配置し、今年の5月1日から地域のニーズに応じた生活介護と機能訓練を売りにした共生型サービス事業所 サポートセンターいきいきとして運営をしております。


※事業所の外観

■ 事業所の特徴を教えていただけますでしょうか
高次脳機能障害、若年性認知症、障がい福祉サービスを利用されている知的障がい者の方が介護保険を利用して機能訓練を受ける事が出来たり、
介護保険を利用していた視覚障がい者の方が、障がい福祉サービスとして生活介護を利用するなど双方向でのサービスの提供が可能となっているところが大きな特徴です。


※利用者さんとスタッフの皆さん

■ オープン後の課題や気になる点などございましたか
スタートした直後は共生型という事で、周りの関係者からは介護保険を利用している方と障がい福祉サービスを利用している方が同じ空間でサービス提供可能なのか?というお問い合わせがありましたし、現場で働く職員も戸惑ってしまう部分はありました。
また、介護保険を利用してサービス提供をしている施設は周りに多いのですが、障がい福祉サービスを利用できる施設がまだまだ少ないのが現状です。
そのために障がい者の方が積極的にサービスを利用する機会も少ないですし、後は、地域の方に障がいをお持ちの方に対する考え方をいかに変えていくかというのが課題かと思っております。

■ 運営している中で心がけていることはございますでしょうか
当事業所では「パーソンセンタードケア」を理念とし、ご自宅での過ごし方、施設での過ごし方、利用者さんの趣味などをヒアリングした後、
一人ひとりにあった、ご家族の意向に沿った個別プログラムを作成しております。
プログラムの内容としてはパラスポーツ、手話、点字、園芸活動、パン作り、書道などを用意しています。
そのプログラムに高次脳機能障害の方や認知症の方にも一緒になって参加してもらうことで、みんなが仲間であるんだよという事を利用者さんのご家族の方にもお伝えすることを心がけています。
また、スタッフにはどう進めたら利用者さんが楽しんでもらえるかをスタッフから利用者さんに聞いて引き出すという事も意識しています。
良かったケースとして、視覚障がいの利用者さんが以前茶道をしていたという情報を聞くことが出来たので、今後茶道教室を開く予定です。
こういった事が出来たのもスタッフの利用者さんに対する心がけができている一例かもしれないですね。


※ボッチャを楽しむ利用者さん

■ 今後の目標を教えていただけますでしょうか。
コロナ禍でなかなか外出する機会を作ることが難しいのですが、もっと地域の方々と連携をして、茶道や座禅ですとか色々なプログラムも利用者さんに提供していきたいと思っています。
後は、高次脳機能障害の利用者さんを受け入れて分かった事ですが、知的障がい者の利用者さんの親御さんが高次脳機能障害であったケースもあり、
障がい福祉分野ではファミリーケアが大事になってくると思いますので、ご家族の支援やきめ細かいサポート体制を取っていきたいと考えています。

亀山理事から事業所へメッセージ
共生型サービス事業所 サポートセンターいきいき様は目標・理念としてご本人様の「こうありたい。できるようになりたい。」を実現できるように個別支援計画や具体的サポートをスタッフの方々がなされているようです。「高次脳機能障害者」の方も対象にされているとお聞きしましたが、高次脳機能障害は10数年前から障がい者分野では極めて大きなテーマになりました。「高次脳機能障害」に限らず、障がい者分野は極めて幅広く、より高度の専門性が求められます。是非、これからも目標・理念の実現に向けた様々な取り組みを期待します。

取材日:2021年9月10日

取材場所:オンライン

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